株式会社新田
1884年創業の株式会社新田さん。
昭和28年ごろから紅花の復興と紅花染めによるものづくりを続ける老舗にお話を伺いました。
現代表は5代目の新田源太郎社長。
新田さんはもともと機屋として営まれてきました。
染めは行っていませんでしたが、紅花に出会い復興に努めたことで
現在新田さんの代名詞となっている「紅花染め」をはじめることとなったそうです。
紅花染め
新田さんの代名詞、紅花染めについて職人さんで伝統工芸士でもある末野さんにお話を伺いました。
紅花はイベント(7月頭)のために会社で種から育てていて、
花が咲く時期まで社員の皆さんで毎週月曜日に面倒を見られています。
紅花は半夏の時期に咲く花で、
ひと咲き(一輪咲くこと)すると次の日から一気にほかの花も咲くというとても神秘的な特徴があります。
早く植えても遅く植えても同じ時期に咲くという不思議な植物で、紅花の魅力のひとつでもあり、
「宇宙と関係しているのでは?」という学者もいるとか。
一番はじめに咲いたものと二番目に咲いたものは色素が多く、
花が咲いたら、赤の色素が強いものを摘んで染めに使うといいます。
「花いちもんめ」という言葉がありますが
これは紅花ひとつに対して一文の価値が付くくらいであったことからできた言葉。
とても高価なものであったことが分かりますね。