近賢織物有限会社
紬や帯をこだわりの染色、織りでものづくりする近賢織物さん。
1860年創業の老舗を取材させていただきました。
大きな織機をはじめ、様々な機械がひしめき合う社内。
織機は社員さん自ら修理・メンテナンスをしているといいいます。
職人さんにお話を伺いました。
取材をさせていただいたのは、18年勤務(取材当時)をする高橋さん。
入社のきっかけはハローワークから応募したこと。
もとは家具職人をしていて、同じ”職人”の仕事がしたいと思って入ったそうで、
「糸のつなぎ作業、細かい作業はやっていて楽しい」といいます。
仕事をしている中で大変なことは「機械トラブル」。
昔は織機屋さんがいましたが現在は業者数が大幅に減ってきているため、
古い機械も新しいものもなんとかして直さなければいけないといいます。
ベテランの職人さんといえど、とても大変な作業です。
仕事する上で大事にしていることは、「焦らないこと」。
焦るとミスをしてしまう可能性が高くなるので、必ず一呼吸してから始めているそう。
「長年やっていると、トラブル回避ができるようになります」
丁寧且つ実直にお仕事をする姿勢に、背筋が伸びるような気持ちになりました。