藍甕を育てる
藍染の染料を入れ藍染を行う「藍甕」。
一回の仕込みの後には甕を休ませます。
「毎日藍とコミュニケーションを取る。職人それぞれによって判断の基準は違う」と諏訪社長。
藍甕の「花」(泡)の咲き方(状況)、艶感、発酵の匂いなどで藍の状態を判断しているそう。
トータルで藍の状態見て判断をしないと染めの途中でダメになってしまうこともあり、
染めるタイミングを決めるのは職人の “感覚” です。
ただ、「職人の過信やキャリアはものづくりの邪魔になる」とも。
常に謙虚にものづくりに取り組む姿勢が感じられました。
藍甕によって性格やその日のコンディションが違い、
藍の調子によって納期が変わるため、お客様には納期を長めに伝えているといいます。
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米沢の地酒「東光」
染めている間も藍甕の次の日のコンディション等を考えていて、
「疲れて来ていると思ったらお酒をひと回し入れ、
さらに疲れがひどいときは水あめを入れる。人間と同じですね」と笑う社長。
藍甕から出して糸や布を酸化させると緑色から青色になるのも藍染の特徴で、
「この過程に未だにゾワゾワっと、感動する」といいます。